電気代が高すぎて大好評のため、整理する。
2年ほど前に書いた記事の為、事情が何度か変わっており、現行版を作成する。現在、ぶっちぎりの原因は燃料費調整単価が異常なまでに上がっているためである。以下がその燃料費調整単価の上がりっぷりによって我が家の1kWh当たりの電力使用量単価がどう推移しているかの表である。際限なく上がっている。去年の冬は使用電力量750kWhを記録していたため、単価がこの調子で40円/kWhとなると3万円となってしまう…
2023/1/25追記 実際に今月支払い分が30000円となってしまった。しかも電力会社を変更したことでd-roomの電気代がラグがあった関係で同時に次の月の支払いもきて、今月の支払いが合計53000円になってしまった。いややばすぎるだろ。
使用月 | 我が家の単価[円/1kWh] | 燃料費調整[円/1kWh] |
2023年1月 | 38.4 | 15.02 |
2022年12月 | 37.5 | 14.36 |
2022年11月 | 37.1 | 13.11 |
2022年10月 | 37.2 | 11.56 |
2022年9月 | 37.1 | 9.43 |
2022年8月 | 34.9 | 7.03 |
2022年7月 | 32.3 | 5.46 |
2022年6月 | 29.2 | 4.21 |
2022年5月 | 27.9 | 3.28 |
2022年4月 | 26.5 | 2.52 |
2022年3月 | 26.0 | 1.59 |
2022年2月 | 25.4 | 1.05 |
2022年1月 | 23.9 | 0.59 |
2021年12月 | 23.9 | 0.07 |
2021年11月 | 24.3 | -0.34 |
2021年10月 | 25.4 | -0.74 |
2021年9月 | 26.6 | -0.96 |
2021年8月 | 26.6 | |
2021年7月 | 25.5 | |
2021年6月 | 24.2 | |
2021年5月 | 22.5 | |
2021年4月 | 20.3 | |
2021年3月 | 20.0 | |
2021年2月 | 19.6 | |
2021年1月 | 20.0 | |
2020年12月 | 22.3 | |
2020年11月 | 24.0 | |
2020年10月 | 25.8 | |
2020年9月 | 28.4 |
我が家のD-roomの電気料金プラン
オール電化の賃貸の為、ファミリータイムプランⅡというものが選択されている。オール電化のメリットとして電気代が安いと謡っているはずであったが、燃料費調整額が青天井という弱点があり(通常の家庭の従量電灯プランは3.09円/kWhが上限だが我が家のプランには上限がなく2022/12現在15.02円/kWhとなっている)電気代が爆上げしている。これがどのくらい効いているかを計算する。以下の中国電力ホームページのリンクでも2023/4/1~の価格については簡単に計算できる
ある程度は予想していたが、これほどまで違うとは思っていなかった。一番効いているのがナイトタイムへの影響で、値上げ率は100%を超える(つまり値段が倍以上)。夜間電力を安く使えるプランというのは完全に過去の話である。
2023年4月~中国電力では値上げを実施する。
ニュースにもなっているが中国電力に限らず、ほぼ全電力会社で大幅な値上げが実施される。以下が中国電力が発表している2023年4月~の電気料金単価表になる。
https://www.energia-support.com/pricerevision/pdf/price20221125.pdf
電気料金単価表をよく見ると…
見た目には従量電灯以外は少し値下げにすら見える。が待ってほしい。ここで書かれている現行の料金単価というのは燃料調整費が14.36円/kWhが乗った状態(従量電灯でも3.09円/kWhが乗った状態)のことを言っている。とはいえ燃料が安くなり燃料調整費がマイナスに振れることもありうると思う。この計算はかなり面倒な割に算出できたから何なのかという状態なので、燃料が元の値段になったらどうなるかで計算してみる。
現行の価格体系で平均燃料価格が変更後のものになった場合、大体それらしい燃料費調整額(+13.23円/kWh)が算出される。
逆に変更後の価格体系で平均燃料価格が元通り(26000円/kl)になった場合は少し高くなる計算となる。
これは基準単価の係数が0.245→0.212となっているためで、燃料の価格変動を受けにくく、値段が上がりにくいが、下がりにくくなっているためである。下で計算しているが、元通りの燃料価格となっても15%程度価格が上昇する計算になる。基準燃料価格がかなり上部で設定されているため、つまるところ値上げである。
中国電力の30%値上げという話は?
これは従量電灯プラン等の話で、燃料費調整額の上限が3.09円/klだったが、基準燃料価格が3倍、上限も相当引き上げられているため上限はないに等しい、そのためこちらは一気に高くなります。
解決策は?
燃料の価格が相当上昇しているため、この状況がすぐに好転する要素はあまりなく、節電するほかない。前の記事でも書いている通り、ご家庭において圧倒的消費電力量を誇るのが、エアコンで、これを効率的に使用するほかない。かなり古ければ買い替えると効率が上がるが、D-roomなのでおそらく賃貸のため、それをするかは大家さんとの相談になる場合が多いと思うし、そこまで古いのがついていない可能性が高く、効果は限定的になる。フィルター等を清掃する。部屋の中でも厚着してエアコンの設定温度を下げる(冬の場合、夏は逆)、エアコンをできるだけ使わずこたつや着る電気毛布等にする。などが考えられる。が今年は明らかに寒いため、無理のない範囲で行うのがいいと思います。体調を崩したら何やっているのかわかりません。
節電プログラム
節電プログラムをやるみたいですが、正直効果はないと言っていいレベルです。手間でなければとりあえず参加すれば2000ポイントがもらえるようです。1~3月に3%以上節電すれば月ごとに2000ポイント1000ポイント(あれ?)がもらえます。我が家は赤ちゃんがいるし電力を食う時短家電が増えたのでほぼ不可能です。
電気・ガス価格激変緩和対策事業
政府がこういう対策を行うようで、1kWh当たり7円を支援するそうです。
もちろん原資は税金なわけなので間接的には払っているのと同じかもしれないですが、節電プログラムよりははるかに効果が高そうです。中国電力でも申請され、2023年1月~2023年8月まで7円/kWh、9月に3.5円/kWh安くなるそうです。どのプランでも対象になり、個別で申請する必要はないようなので、その点は安心です。
まとめ
2022年12月現在、電力料金が高いのは燃料価格高騰による燃料費調整額が原因で、電気料金のプランがオール電化用のプラン等の場合特に高くなっています。
すぐには燃料価格が元通りになることはなく、この状態はしばらく続きます。2023年4月から電力会社による電気料金の値上げが実施されます。プランにもよりますがどちらにしろ値上げになります。
国が2023年1月~9月まで補助金を電力会社に出すようで一時的に安くなります。燃料価格が元に戻っていなかったらそのあとが本番になります。
解決策としてはエアコンを効率的に使う(使う時間を減らす、設定温度を緩くする)のが圧倒的に効果が高いです。ただし体調を崩すほど無理をしては逆効果の為、無理のない範囲で行うにとどめるようにして下さい。夏場であればエアコンの室外機に日よけを付けるのも効果的です。
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