売電価格が安く、買電価格が高くなっている今、自家消費していくしかない
入居から半年、やっとこさ太陽光発電を使用できるようになった。長すぎる。営業担当がまともであれば2か月は短縮できていた気がする。
表題にあるように私の売電価格は16円/1kwhであり、買電価格は2024/1現在で夜間20円、昼間35円/1kWhである。というわけで、昼間に使用している電気を太陽光発電で発電した電気に置き換えると一番効果的なわけである。とはいえ、使用している時間が決まっている電気は置き換えができない(もしくは勝手に置き換わる)。例えば夜間に使っているエアコンとか照明、冷蔵庫の夜間に使用する電力、料理、お風呂上がりのドライヤー等である。
発電量の多い真っ昼間の時間帯にシフト可能で、消費電力量が大きいものをシフトさせることで効果が目に見える形になる。一番はエコキュートだろう。私の家ならば食器洗い機や洗濯乾燥機も候補に挙がる。
私の家についているコロナのエコキュートにはおまけ程度に太陽光発電を利用して給湯することを目的としたモードがついている。明日と明後日の天気予報を確認して手動で、何時から昼間に沸かすかを決定するという代物である。現状の価格では、昼間の消費電力をうまく置き換えた場合は+19円/1kwhであり、大失敗に終わりすべて買電してしまうと-15円である。1kwhで60L程度沸かせたかと思うので、私の家庭であれば3~4hの稼働時間になる。最悪値で-60円、理想値で+76円である。
手順としては天気確認→ソーラーモード設定→時間設定のためまあ3分くらいで終わるはずのため時給換算すればざっくり1500円くらいにはなる(-1200円もありえますが…)
とはいえまずはこの寒い時期にどの程度の発電がおこなわれるのかと(晴れ、曇り、雨において)、消費している電力がどの程度なのかを把握して、余力の範囲を確認したい。
1月は晴れならば11~13kwh,雨気味の曇りだと3.6kwhだった。
蓄電池は絶対に元が取れない
太陽光パネルがついているからか営業がやたら来るが、どう試算しても蓄電池で元は取れない。1サイクル追加で100円稼げればいいだろうか。安くても150万円はするし、そこそこの性能であれば300万円はする。寿命もたかが知れているため、どうやって元が取れるという話になるのかさえ謎。相手にするだけ無駄時間。可能性があるとすればEV自動車を利用したものだが、EV買う予定は向こう10年くらいはないので、とりあえず現状の太陽光パネルだけで考える。
太陽光パネルの出力が4kWだがピークでも3kWしか出ない。
これはからくりがあるらしく、公称の仕様は相当現実的でない条件での出力らしく、現実には出ないらしい。3kW出たことすら相当よいらしく、ネットで検索すると3kW出たことすらないという記事がトップに上がった。
本気でベストコンディションの時は4.0kW出ていた。変換効率95%のパワコンのため、瞬間的とはいえ公称越えの出力が出ていたことになる。
モニタが結構楽しい
モニタで現在値や過去データ、グラフ等を確認できる。その日いくら使っていくら売電したか、いくら自家消費したかなどが見れる。
エコキュートやエアコンの消費電力がいかに高いかが現在値モニタで容易に見て取れる。ただ、エアコンは設定温度に達すればそれほど電力消費は激しくない。ただし、室内気温と設定温度に大きな差異があると、結構な電力を消費し続けてしまう。電子レンジはもちろんのこと、IHクッキングヒーターが強烈で、太陽光でかなり発電していても賄いきれないことが多々ある。1口使うだけで2kWくらいは使う。長く使う際は発電量の多い時間にシフトした方がいいかもしれない。
電化Styleプランであれば、休日は昼キュート一択というか別プランの方がいい
中国電力でいう電化Styleプランの場合、平日昼間は電気代が高く、それ以外は安いため、休日は太陽光を少しでも自家消費するために、昼にお湯を沸かすようにする。ただ、売電価格が16円、買電価格が20円なので、差分は+4円である。ただ、電力会社に売っても電力会社側では電力を捨てているという話をよく聞く。それくらいであれば自家消費していく設定にする方が、後々を考えるとお得に思う。が、個々人で考えるならば、この値段差であればやる意味はない。
スマートプランVS電化Styleプラン
キャンペーンもあって昼間にシフトさせた方が圧倒的にお得なため、エコキュートを昼間に全量給湯するようにしたが、こうなってくると月間の電気使用量が相当に減り、電化Styleプランの基本使用料が強烈に重くなる。そもそもスマートプランならば120kWまでは電化Styleプランより単価も安く基本使用料もないに等しい。電化Styleプランの場合はデイとそれ以外で単価が違うため、損益分岐点が計算しづらいが、スマートプランなら昼に電気を使うよう設定しておけばとりあえず気にすることもないし、今月(2024/5)のように使用電力量が120kWを下回っていれば確定でお得。しかも基本使用料分がほぼダイレクトに安くなる+デイ使用分のため、2000~3000円月間で安くなる。実際中国電力のシミュレーションサイトでもスマートプランに変えれば年間24000円程度安くなるとの試算が出た。
時期による差が大きい
発電して2か月、ついに売電量が買電量を上回る日が出てきた。そもそもの発電量が多くなってきており、3月になってからは20kWhを超す日もちらほらある。暖かくなってきたこともあり、寝るときに暖房も不要な状態となったことで一気に売電と買電の差が縮まった。
太陽光発電開始前は冬だったこともあり月間25000円だった電気代が、発電開始後12000円程度になり、3月は半月で3000円で月初は寒くて暖房ガンガンだったこともあり、次回支払いは5000円行かないくらいですむのではないかと思っている。オール電化のプランの為、昼に電力量単価が高く、ここを太陽光発電でまかなえているため、かなりの効果があげられている。時代は自家消費である。ただ、買電単価が高いため、うかつに使いすぎると本末転倒なため、適切な使用範囲で使うのがよさそう。
4月入って売電額と買電額が拮抗してきた。発電している時間も6時~18時台と1月と比べるとかなり広くなってきており、晴れた日は25kWhほどになる日も出てきた。天気次第だが電気代実質0円以下になることさえありうる。昼キュートしたいのだが、設定温度のわりにお湯が熱くなるという話があり、使わせてもらえない…