新築の家が暑すぎる

原因はある程度わかっている

 以前、家が寒すぎるという記事を書いたが、当然夏が近づいてきているため暑くなってきている。昨年は猛暑だったこともあり、相当な暑さだった。特にリビングと寝室がとてつもなく暑い。原因は大体わかっている。南向きにでかい窓があり、さらに別方向にも大きな窓がある。リビングも寝室も特によく使う空間が窓から非常に近い。

ダイキンのサイトで熱負荷を計算する

 ダイキンのサイトに部屋の熱負荷を計算するソフトがあり、それを使って計算を行った。家の仕様書から、家の寸法や、壁や窓のサイズ、断熱性能を入れる。そうすると、時間帯や季節による部屋の熱の流出量や、流入量がわかるようになっており、ダイキンさんとしてはそこからこれくらいの出力のエアコンが要りますよという試算をしてもらうための物だ。

計算結果から分かったこと

 ①窓があると壁に比べ断熱性能が劣るため、熱がガラス面やサッシ面を伝って流入しやすくなる。
 ②窓があると光が部屋内(カーテンで遮光しようとそれは部屋内)に入ってきて熱となる
 ③窓があると基本どうしてもすきま風が入ってくるため、ダイレクトに熱として入ってくる

 この三重苦によって窓が強烈な熱負荷となる。夏場のリビングはドライヤー2台程度の熱量が窓から常に入ってきているレベルになっていた。
 現代の寝室は、窓は最小限しかついていないものも多くあるそうで、それはそうなるわと思わされた。

断熱性能のいい窓に変えようと検討した

 そもそも、発端は冬のリビングと寝室が寒すぎるというところから始まっており、悲しいかな新築の窓をリフォームしようかと考えていたが、ダイキンのサイトで計算するとそれほど効果がない。そもそもリビングが広く、熱が窓以外からも逃げやすいため、それほど効果が見込めなかった。とはいえリフォームする内容や窓の枚数にもよるが今より5~10%くらいは改善する計算になる。最初は南向きの大きい窓だけ変えようかと思ったが、最高のものに変えて5%程度の効果という試算結果だった。
 現在は夏の対策であるため、①の対策である断熱性能のいい窓に変えるという方法以前に、手軽に改善できる手段がある。上記②を防ぐ、つまり日よけをすればいい。完璧に防げるなら我が家では計算上750Wの熱負荷低下が期待でき、20%程度の熱負荷削減となる。

日よけの検討

 日よけにはいろいろ発想があるが、窓の外側、窓の内側、遮光する、反射させるとあるが、窓の内側から反射させればいいやと思ったが、いろいろ問題があるそうで、
 ・ガラスが光をすでに吸収しているため内側で熱を持ってしまい外側で遮光するより効果がかなり薄い
 ・その熱をアルミ等の反射材が高速で伝えてしまって樹脂等がとけてしまう

 というわけで外から防ぐのがいいらしい。よくよく考えれば昔の家はすだれをしていたわけで、現代でも割と一般的に使われる。ノーガードで生活している方がどうかしていたのかもしれない。
 さすがに和風の家というわけではないので、現代的なおしゃれさは残したいため、いったんそれらしいもので我が家に取り付けられそうなものを検討した。選んだのが以下である。

評判としては、おしゃれで遮光性能は高めだが、軽くて飛んでいきやすいという内容だった。とりあえず、下側を支える重しとフックと一緒に購入して取り付けてみようと思う。遮光率80%ちょっとのため、我が家のリビングの場合16%くらい熱負荷が下がる計算になる。影となる窓外側の部分の温度が下がることを考慮するとさらに大きな効果となる気がするが、どの程度効果があるか本格的な夏が来るのが少し楽しみになってきた。

噂以上に簡単に吹っ飛んでいく

 最高で風速2m/sしかない日に取り付けたが、下の重しはそこそこ意味があるものの、上を固定していたフックはあっという間に飛んでいき、すぐに日よけの意味をなさない形に何度もなった。さすがに使い物にならないのでネットで有効とされている方法をとることにした、ビニールのロープを買いに行き、上部の左右ハトメに通して重しや動かないものとつないで固定した、さすがに風速2m/s程度だったこともあるがそのくらいだと安定した。風の強い日はどうなるかわからない。まあ台風の日には横倒しておいた方が無難そう。

 2025/06/14追記。そこそこの風でも安定するようになった。最初は下記beforeのように配置していたが、よく考えたら日よけ上部が図の左方向に倒れるのに対してあまり効かない。afterの方が効くようになるため、4~5m/sくらいの風には耐えられることは確認できた。それ以上の風が見込まれる台風が来るような日はやっぱり倒しておいた方が無難では?

効果はあるし見た目は悪くない

 まだそれほど効果を感じる季節ではないが、明らかに部屋の中が涼しくなった、遮光具合も外を知り合いが通ればわかるくらいだった(もちろん外からは中の様子は見えない。)。ここは好みがわかれるところで、遮熱効果を優先して遮光率が99%くらいの高いものを選ぶのも手だが、この場所は外が見えるのもメリットが大きいのでこのくらいの遮光率がよさそう。日よけという発想がない時だと誰もつけていないように思っていたが、いったんそういった意識で見ると隣の家3つ含めこういった遮光するアイテムをつけている家はつけていて、生まれてこのかた今までこの発想に至らなく、以前住んでいた超日当たり良好な賃貸でも暑い…と言いながら過ごしていたのが正気とは思えなくなってきた。通りがかった時に次の入居者が日よけつけててじじいかよ…と思ったがそれが正解だわ…2階の寝室の南向き窓にもつけたくなってきた。
 ①を防ぐ2重窓に関しては究極的には空気層を作る+空気が入ってこなければいいわけでビニールか何かで窓枠ごとふさぐのが③も防げて最強だと個人的に思っていたが、割とチャンネル登録数の多い人の動画にも同じ手法の紹介があって、まあ結局行きつくとそこになるよな。と思った。とりあえず2階の南向き窓は表面アルミの薄手のポリウレタンシートを内側の窓枠に貼り付けて①、②、③を防ぐべく実践してみようと思った。直接窓に貼るわけではないので、アルミによる反射や熱伝導によって樹脂が溶けることもない。

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