広島県福山市

福山市の水道水のまずさを簡易に解決する方法

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あまりにも土臭い

 昔から水道水がまずいとは思っていたが、最近あまりにもひどい。私だけではなく、2023年4月28日、2023年5月2日に立て続けに福山市からお知らせが出ているようで、結構な数の問い合わせがきているものと考えられる。また、その文章が以下なのだが、これで誰が納得いくのだろうか。
 2023年5月10日追記。もともと大雨が降った次の日は激マズになるが、現状と相まって過去最悪のまずさを誇る。炊いたご飯すら水と同じ匂いがする。

全く持って具体性に欠ける内容。

解決法

 当たり前だが浄水器を使う。私が使用したのはポット型のクリンスイ。他メーカーの物もあるし、ポット型以外のものもあるが、これを推奨する。いったんこれの効果を確認して、納得いかなければ他の方式やメーカーを調べて最適なものを選択するといい。私自身、かつてこの問題を解決するべく水道直結型の浄水器を使用していたが、適切なものを選択できておらず、また使用方法も少々間違えていたため、期待した効果がなかったが、これであれば使用方法を間違えることはそうそうなく、導入が低コストで、ランニングコストも低い。だまされたと思って導入してみてほしい。私の家では絶大な効果があった。

 以下で調べた範囲の情報をまとめる。

福山市の水道水の何が問題なのか

 そもそも水道水が常時まずいが、特に一段とまずくなる条件は2つ①雨が降った次の日②温度が上がってきたとき。最近はこの二つともの条件をクリアしている。
 公式には問題ないと書いてあるが、安全性についての記載であり、においの原因物質が入っており、頑張っているけど取り切れないということである。そもそも原因物質は何なのか。
 調べると公式前半に書いている通り、プランクトンなどの微生物が発する物質である。記載がないが、調べると以下のガチ勢(というか大分市水道局職員)の論文があり、2-メチルイソボルネール(2-MIB)とジェオスミンというようだ。

読む気にもならないと思うので論文の概要

 水温が上昇すると藻が繁殖してカビ臭を発する物質(2-メチルイソボルネール(2-MIB)とジェオスミン)を産出するが、粉末活性炭を注入して減らすよう努力したが、人間がにおいを感じるのは5ng/Lでこのレベルで除去しきるのは相当難しい。藻の繁殖が収まって解決するまでには50日くらいかかった。苦情は450件くらい来た。
 ということである。

2-MIBとジェオスミンについて。沸騰させれば除去できるか

 上記論文で2-MIBについては沸騰させると軽減できるとある。あくまで軽減であり、私が試した範囲では納得できるレベルで軽減できなかった。調べたところやり方が悪かったかもしれない。

 上記ガチ勢が行った実験では5分~10分くらい沸騰させればかなり軽減できるようだが、我が家では沸騰直後に熱を加えるのをやめてしまうため、十分軽減できなかった可能性はあるが、10分も沸騰させるのは相当手間だ。またジェオスミンについては記載がなく、沸騰で何とかなるのかわからない。
上記で効果があればいいのだが、少なくとも炊飯器は30分は熱が加わるはずだが効果がない。炊いた米が激マズになる。
 そのため、これらに有効な浄水器を利用することが近道となる。浄水器でも浄水場とやることは同じで、活性炭で吸着する。そのため、最低限活性炭があるか、もしくはこれらの物質を除去できる記載のある浄水器を使わないと解決できない。

やかんの水道水を沸騰直後に熱を加えるのをやめてしまうのは危険

 これは明らかに危険だと調べていて分かった。トリハロメタンが増える、塩素が消え切らない、2-MIBも減少しないと悪いことずくめだ。勉強になった。塩素が消え切っていないため、水道水を沸かして作ったはずのお茶で喉が痛かった可能性がある。

 せめて福山市も対策を記載すればいいのになんで記載しないのだろうか。不安しかなくなってしまう。

浄水器全般について。最大の問題

 浄水した後の水は雑菌がたまりやすいということ、つまりフィルターの浄水側は汚くなりやすく汚い水生成器になりかねないということ。そのため、雑菌がたまらないような対策が必要になるが、ほとんどの浄水器でどうしようもない。調べた範囲で効果的な対策は本体ごと交換とあるが、それはそうだがコストがシャレにならない。ポット型はそもそもフィルタの交換期限が3か月で短いため、この問題に一定の解決策があるし、基本的に冷蔵庫内に運用することで雑菌の繁殖を低減できる。

浄水器での処理内容について

 主には活性炭による除去と中空糸膜による除去がある。活性炭は吸着により塩素や有害物質を取り除く。今回の土やカビ臭の原因である2-MIBやジェオスミンも活性炭で吸着する。中空糸膜は物理的に大きいもの(とはいっても中空糸膜の性能によるがポット型クリンスイなら0.1マイクロメートル以上の物)を取り除く。赤さびや浮遊物は中空糸膜でとることになる。ただ、中空糸膜は水も通しにくく、ポット型クリンスイは0.1L/minという処理能力の遅さになる。また、目詰まりを起こしやすい。目詰まりを起こすってことはそれだけしっかり除去してくれている証でもある。

性能の劣化

 仕様には処理できる水量として200L(ポット型クリンスイの場合)と書いてあるが、これは塩素や2-MIB、ジェオスミン等を80%カットができる能力を維持しているラインで、新品だともっとカット率が高い。そのため性能が劣化してきたことが体感できるレベルになったら交換時期より早くても交換するのが無難。我が家だと1日4Lほど処理させているが1か月半程度でフィルタを交換している。おおよそ仕様で謡われている200L辺りが閾値になっていて、その辺りで水が少しおいしくなくなってくるように感じる。うちの辺りは特別に水がまずいので、水がきれいな場所であればもう少し長持ちするのではないかと思います。
 フィルタが1000円程度のためランニングコストは1L当たり5円、導入コストは3000円程度のため、浄水器のコストをミネラルウォーターの費用で換算しているサイトも多いが、それに倣って計算をするのであればミネラルウォーターが2L100円としても、ポット型クリンスイであれば半月の段階で導入コストを回収できる(世の中の浄水器は導入コストが高すぎてランニングコストしか謡っていないものも多いですが、これは全コスト込みで回収が半月以内で終わります。)

塩素の除去力を塩素チェッカーで確認した。

 以前、導入した水道直結型の浄水器が効果なさ過ぎて、そもそも塩素すら消せているのかという疑問があり、今回はその疑問を払しょくするため塩素チェッカーを使用して塩素が除去できるかどうか確認した。結果が以下であり、絶大な効果を発揮した。使用した塩素チェッカーは以下

そのままの水道水に塩素チェッカーを投入。当たり前だが、塩素がしっかり入っている
浄水器を通した水に塩素チェッカーを投入したが完全といっていいレベルで色が消え、塩素が除去されたことがわかる。

土臭さの除去力の確認

 これは専用の測定器を所持しているわけでもなく、そうそう簡単に測定できるものでもないので、私の体感でしかないが95%くらいカットされている。水道水で口をゆすぐことすら耐えられないレベルから飲めるレベルに変わる。ぜひとも試してみてほしい。

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